X-Plane11にもFS2004同様に,プログラム内部のデータを外部に取り出す仕組みとしてXPUIPCがあります。
このプログラムは,導入は簡単ですが動作確認が難しいことが難点だと思います。
実際にXPUIPCをX-Plane11に導入して動作確認ができたので報告いたします。
X-Plane11導入日記(その49)
X-Plane11にXPUIPCを組み込んで動作させる方法
X-Plane11にXPUIPCを組み込む
XPUIPCを組み込むに当たって,XPUIPCのパッケージを入手してください。
入手先は,私の記事を参考にしてください。
ここで入手した”XPUIPC.2.0.5.9.zip”を展開すると,”XPUIPC 2.0.5.9”というフォルダーができます。
このフォルダーの中にある”XPUIPC”フォルダーを,X-Plane11> Resources >pluginsフォルダにコピーしてください。
これで組み込み作業は終了です。
作業は簡単ですが,これだけでは動作しません。
XPUIPCの動作環境を設定する
自分のコンピュータのIPアドレスを調べる
”XPUIPC”フォルダーの中に”XPUIPC.ini”というファイルがあります。
このファイルをメモ帳で開きます。
[XPUIPC SETTING]という項目があって2行目に”Server Address”という行があります。
ここに,自分が使っているコンピュータのIPアドレスを書いておく必要があります。
何もせずにX-Plane11を起動させてみました。
メニューの”Plugin”にあるXPUIPC>XPUIPC Version and Infoをクリックするとこうなります。
”このIPアドレスのNIC(LAN接続装置)が見つかりません!”と表示されます。
自分のコンピューターのIPアドレスの調べ方
ちょっと面倒ですが,次の方法が一番確実です。
まずWindows10デスクトップの右下にある窓のマークを右クリックします。
メニューの下から3番目に”ファイル名を指定して実行”というメニューがあります。
ここをクリックして出てくるダイアログ画面の枠内に”cmd”と入力し”OK”をクリックします。
そうすると,コマンド画面が出現します。
この画面でカーソル位置に”ipconfig”と入力して”Enter”キーを押します。
表示された画面には,仮想マシンのNICを含むすべてのIPアドレスが表示されます。
よく見て,自分のコンピュータのIPアドレスをメモしておきます。
私の場合は”192.168.100.14”でした。
XPUIPCの動作確認を行う
自分のコンピュータのIPアドレスが判ったら,この値をメモ帳を使って”XPUIPC.ini”に書き込みます。
書き込んだら,上書き保存してからX-Plane11を起動してみましょう。
動作していたら次のような画面が表示されます。
まだ外部のプログラムや機器を接続していないので”IP Clients conenected: 0”と表示されています。
外部のコンピュータにWideclientを導入し動作させる
Wideclientの組み込み
つぎに,外部のコンピュータにXPWideclientを導入します。
組み込みと言っても,ダウンロードした”XPUIPC&XPWideClient.zip”を展開します。
できあがった”XPUIPC&XPWideClient”フォルダーの中にある”XPWideClient”を外部PCの適当なフォルダーにコピーします。
その中にある”XPWideClient.exe”のショートカットをデスクトップに作っておきます。
これで組み込み作業は,終わりです。
外部コンピュータのIPアドレスを調べて動作環境を整える
外部コンピュータのIPアドレスを調べる
X-Plane11を動作させているコンピュータ(Server)のIPアドレスを調べる方法を使い,外部コンピュータ(Client)のIPアドレスを調べます。
調べ終わったら”XPWideClient”フォルダーの中にある”XPWideClient.ini”をメモ帳で開いて編集します。
XPWideclient動作環境を整える
”XPWideClient.ini”はたった4行の内容です。
”IP Address of THIS PC”の行に,外部コンピュータのIPアドレスを書きます。
私の外部コンピュータ(Client)のIPアドレスは”192.168.100.21”でした。
そして”IP Address of server”の行に,私がX-Plane11を動かしているコンピュータのIPアドレス”192.168.100.14”を書きます。
XPWideClient Version 2.0.0.3 ini file [Network Settings] IP Address of THIS PC = 192.168.100.21 IP Address of server = 192.168.100.14
編集が終わったら,上書き保存してメモ帳を終了します。
皆様のところでは,異なるアドレスになることをご承知おきください。
Wideclientの動作確認
私は,外部コンピュータの名前を”FMS”としています。
その”FMS”上で,Wideclientを起動させます。
この状態で,X-Plane11を起動させたコンピュータ(Server)上で再びXPUIPC>XPUIPC Version and Infoをクリックします。
”IP Clients conenected: 1”と表示されたので,”FMS”が接続できていることが確認できます。
これで(Server)-(Client)の通信が確立できました。
まとめ
これでXPUIPCとXPWideclientの導入作業の説明を終わります。
XPUIPCと外部プログラム動作確認については,Project Magentaシステムについて接続が確認できただけです。
ほかのアドオンについてはできていません。
今後,動作検証をして報告いたします。
この記事は,次の製品で動作確認をしています。