X-Plane11用にフォトシーナリーを作るツールとして,Ortho4XPがあります。
さまざまなページで使い方を説明されていますが,日本のフォトシーナリーを作るときには,押さえておかなくてはならないポイントがあることがわかりました。
今回はフォトシーナリー作りに必要な準備のポイントについて説明します。
X-Plane11導入日記(その26)
Ortho4XPでフォトシーナリーを作る準備をする
Ortho4XPの使い方についての説明ページでわかりやすかったのは,”AVSIM Forumの記事”と”Ortho4XPで航空写真をシ-ナリーにする方法”という2つのページがあります。
日本国内のフォトシーナリー作りに関しては,後者のページがわかりやすいと思います。
実のところ私はこれらの記事を読んで作業したのですが失敗の連続でした。
そのため,改めてフォトシーナリー作りについて自分なりに整理してみました。
作業工程が長くなるので,準備作業を前編,フォトシーナリー作りと導入を後編として説明いたします。
フォトシーナリー作りのツールのダウンロードと導入
フォトシーナリーを作ろうとするとき,Ortho4XPというツールをダウンロードする必要があります。
かつては,Ortho4XPを動かすために”Python”(パイソン)という言語を別途インストールする必要があったようです。
現在では,Ortho4XPのパッケージの中にPython言語処理系が同梱されていて,Windows10ではインストーラーで導入できるように改良されています。
Ortho4XPのパッケージのダウンロード
Ortho4XPのパッケージは,このパッケージが格納されているDropBoxからダウンロードします。
ページの右上にあるダウンロードボタンをクリックすると”Ortho4XP.zip”というパッケージがダウンロードできます。
ダウンロードしたパッケージを展開すると”Ortho4XP”というフォルダーができます。
展開したフォルダーを収納する場所は,なるべく高速なディスクを選んでください。
その理由は,Ortho4XPがシーナリー作成作業時の一時的なファイルをこのフォルダー内に作るからです。
VC++ランタイムパッケージのインストール
このフォルダー内にある”Install”というフォルダーの中に”Win64”というフォルダーがあります。
この中に”vc_redist.x64.exe”という,Windows用のマイクロソフトのVC++のランタイムライブラリのインストーラーがあるので,これを管理者権限で実行し導入しておきます。
このランタイムパッケージは,Ortho4XPまたはWindows用の”Python”を動かすために必要なものなのでしょう。
Ortho4XPの実行ファイルの互換性を設定する
このフォルダー内には”bin”というフォルダーがあり,このフォルダー内に,先に説明した”Python”の言語処理系が含まれています。
この”bin”フォルダーの中にOrtho4XPの実行ファイルである”Ortho4XP_v120b.exe”があります。
ここが一つのポイントなのですが,この実行ファイルをWindows10上で実行する場合には,互換性設定で”Windows7”を指定する必要があります。
まとめ
フォトシーナリー作りは,手間と時間がかかります。
準備作業もそのひとつですから,じっくり行いましょう。
次回は,実際にフォトシーナリー作りの作業を説明します。