X-Plane11を導入して少し時間が経ちました。
X-Plane11は,FS2004に比べて起動が遅いなとは,思いましたがあまりの遅さにメモリーが不足しているのではないかと疑いました。
実際どのくらいメモリーを使っているのか検証したので報告します。
X-Plane11導入日記(その10)
X-Plane11の推奨ハードウエア要件は正確でした
X-Plane11を購入する前に,推奨ハードウェア要件を読んでいました。
私のPCは,CPUがCore-i7通常4.0GHz,オーバークロックして4.2GHzです。
また,メモリーは16GB,ビデオカードのメモリーは4GBです。
このスペックは,FSXをなんとか支障なく動かすために私が導入したものでした。
P3Dの要求ハードウェア要件は,私が整えたPCのスペックを遙かに上回るものでした。
一方で,X-Plane11の必要スペックは,なんとかクリアしていたので導入することにしました。
下の画像は,マニュアル内にあったハードウェア要件の記載です。
まずデフォルト設定で動かしてみて,「なんとか使えるな。」という印象を受けました。
次の段階で,高精細地形データを導入したところ,起動に1分半以上かかるようになりました。
この遅い起動時間は,メモリー不足が原因なのかな?と考え,実際のメモリ使用量を検証することにしました。
起動後の時間とメモリー使用量の関係を調べました
FS2004においても,登録している飛行機の数が多くなるに従い起動時間が延びました。
しかし,FS2004ではシーナリーの読み込み時間はそれほど長くかかりませんでした。
FS2004では,キャッシュを使って一回読み出したデータを保管するという機能がありました。
古い時代のソフトウェアですから,ハードの能力不足をなんとか補填する機能を備える必要があったからだと考えます。
現在のハードウェアはFS2004が登場した時に比べかなり高い能力を持っています。
一方で新しく登場したX-Plane11は美しく表示するため,使用するデータ量もFS2004に比べて格段に多くなっているように思えます。
起動に必要なデータが多くなっていることが考えられます。
起動後のメモリー使用量の変化
測定は,Windows10のタスクマネージャーに備わっている”パフォーマンス”の測定を使用しました。
その時々の,CPU,メモリー,ディスクアクセスの結果を比較しました。
X-Plane11の設定は,導入後のデフォルト状態です。
通常状態のPCの様子
この記事を書いているときの,PCの状態は次のとおりです。
CPUは,その能力をほとんど発揮していません。
メモリーは,2割程度の使用量です。
X-Plane11を起動していないので,ドライブF:へのアクセスはありません。
起動ドライブC:へのアクセスが,少しあるだけです。
X-Plane11起動直後のPCの様子
起動直後から,CPUはオーバークロック状態に移行しました。
メモリー使用量は,少し多くなりましたが,ディスクアクセスはほとんどありません。
フライトの作成を指示し終わったあとのPCの様子
CPUはフル稼働状態です。
メモリーの使用量は少しずつ増えて約半分くらいになっています。
どうしたわけか,ドライブアクセスがありません。
測定に当たって数回X-Plane11を起動していたのでドライブのキャッシュにデータが残っているのかもしれません。
ここで,私は「ディスクアクセスは起動の遅さに関して大きな要因ではない」と考えました。
X-Plane11が起動したあとのPCの状態
CPUはほぼ安定してフル稼働状態です。
メモリー使用量も,11GBくらいで安定しました。
測定をしているときインストールしていたシーナリーは,デフォルトシーナリー+おまけディスクに加えて,高精細地形データ,広島空港,静岡空港だけでした。
この状態で,安定したということは,デフォルト設定で空港を一つか二つ導入した位では,メモリー不足にはならないということがわかりました。
高精細地形データを導入する前の起動時間が,現在の約半分くらいだったので地形データの読み込みに時間がかかっていると推測されます。
地文航法を行うに当たっては高精細地形データは不可欠です
エアラインや小型ジェットでIFRを行うならFS2004で十分です。
私は,今後X-Plane11を地文航法に使うつもりです。
その際には,高精細地形データに加えてフォトシーナリーの導入も必要かもしれません。
また地上オブジェクトを自動的に表示するアドオンは不要かもしれませんが,ランドマークは必要です。
その時にPCのスペックが耐えきれるかどうか,一つ一つ調査を積み重ねて妥協点を探す必要があると考えました。
まとめ
デフォルト状態でX-Plane11を使うには,メモリーは16GBで十分だというのが結論です。
フォトシーナリーを導入した場合の検証は,導入したときに再度調査することにします。
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