ANAのA321をFS2004に導入しましたが,コックピットはデフォルトのB737-400になっています。
追加データで操縦席とコックピットビューを追加したので報告します。
ウイングビューの表示の方法についても説明しています。
ANAのA321にグラスコックピットとフォトリアルコックピットビュー,ウイングビューを追加する
ANAのA321をFS2004に導入しましたが,コックピットはデフォルトのB737-400になっています。
A321は,ボーイングとは異なるエアバス機特有のグラスコックピットを装備しています。

A321 Cockpit by Alex Cooke. Photo from flickr
Flightsim.comには,各旅客機に合わせたグラスコクピットやコックピットビューを作っておられる方がいらっしゃいます。
今回は,グラスコックピットとコックピットビュー2つのデータを追加して,A321らしいコックピットを作る方法を説明します。
データのダウンロードとインストール
2つのデータを,Flightsim.comからダウンロードします。
グラスコックピットは”fs2004_a321_panel_project.zip”というファイルです。
Flightsim.comから引用
コックピットビュー・ウイングビューは,”photoreal_a321_cockpit_side_views.zip”というファイルです。
Flightsim.comから引用
グラスコックピットのインストール
”fs2004_a321_panel_project.zip”ファイルをダウンロードしたら,適当なフォルダー内で展開します。
展開したフォルダーには,SOUNDとGUAGESという2つのフォルダーがあります。
この2つのフォルダーをFS2004のメインフォルダーにコピーします。
重複したファイルがあった場合は,新しい方を残してください。
つぎに,グラスコックピットパネルのフォルダー”panel.KW_A321FS9_ry”をA321の機体フォルダーにコピーします。
aircraft.cfgの編集
A321のaircraft.cfgファイルをメモ帳で開きます。
パネル定義部分の記述を次の赤字のように変更すればグラスコックピットの導入は完了します。
元パネルの記述をコメントにするので,バックアップをする必要はありません。
[fltsim.0]
title=A321-231 ANA
sim=A321IAE
model=
//panel=
panel=KW_A321FS9_ry
sound=
texture=
kb_checklists=
kb_reference=
atc_id=JA107A
atc_airline=All Nippon
atc_flight_number=1
atc_heavy=0
ui_manufacturer=Airbus
ui_type=A321-131
ui_variation=ANA
フォトリアルコックピットビュー・ウイングビューの追加
”photoreal_a321_cockpit_side_views.zip”を展開したフォルダー”photoreal_a321_cockpit_side_views”を開きます。
このフォルダーには,追加するフォトリアルビュー・ウイングビュー用の画像の入った”Panel_Views”というフォルダーがあります。
この中にあるすべての画像ファイルを,先ほどインストールした”panel.KW_A321FS9_ry”フォルダー内にコピーします。
panel.cfgの編集
追加したフォトリアルコックピットビュー・ウイングビューをパネルデータ定義に追加します。
追加データは,フォルダー内の”Readme.txt”に記載されています。
[Window Titles],[VIEWS]そして[Fixed Window30]から[Fixed Window43]までの定義を”panel.KW_A321FS9_ry”フォルダー内のpanel.cfgに追加します。
詳しい追加方法は,先に投稿したA320のフォトリアルコックピットビューの記事を参考にしてください。

なお,フォトリアルビューを追加したpanel.cfgは,ここからダウンロードできるようにしておきました。
FS2004でのコックピットの表示
A321のラストフライトを再現した函館空港出発時の画像です。
コックピットを導入した直後は,視野が下向きになっているのでShift+BackSpaceキーで上向きに変えてください。
設定を保存するにはフライトの保存を使うと良いでしょう。
サブパネルの表示
通信パネル
右下のアイコンをクリックするか,Shift+3キーで通信パネルが表示できます。
センターペデステル
右下のアイコンをクリックするか,Shift+5キーでセンターペデステルが表示できます。
オーバーヘッドパネル
右下のアイコンをクリックするか,Shift+4キーでオーバーヘッドパネルが表示できます。
EICASの拡大表示
Shift+6キーでEICASパネルが拡大表示できます。
警告表示
アイコンをクリックするかShift+8キーで警告パネルがPFDの上部に表示できます。
デジタル時計
Shift+9キーでデジタル時計が表示できます。
コックピットビュー・ウイングビューの表示
フォトリアルコックピットビュー・ウイングビューを表示するには,ジョイスティックのハットスイッチを使うのが簡単です。
しかしこの方法では,定義してあるウイングViewを表示することができません。
すべてのViewの表示
すべてのViewを表示するには,キーボード操作で行います。
まずキーボードの”Numlock”を解除します。
Viewを表示するには,この状態で”Shift”+”Num”キー,”Ctrl”+”Num”キーを押していきます。
表示は次のような画面になります。
右前面
ハットスイッチ又はShift+Num9
右側面
ハットスイッチ又はShift+Num6
右後方
ハットスイッチ又はShift+Num3
後方(キャビンビュー)
ハットスイッチ又はShift+Num2
左後方
ハットスイッチ又はShift+Num1
左側面
ハットスイッチ又はShift+Num4
左前面
ハットスイッチ又はShift+Num7
左主翼前方
Ctrl+Num9
左主翼後方
Ctrl+Num3
客室座席の液晶画面
Ctrl+Num2
右主翼後方
Ctrl+Num1
右主翼前方
Ctrl+Num7
まとめ
今回コックピットビューの他にウイングビューの表示方法について少し詳しく説明しました。
コントローラーのキー設定を表示させればウイングビューの表示方法がわかるのですが,キー操作を知らない方がいらっしゃるのではないかとかと考えて説明を追加しました。
私のこれまでの記事において説明不足だった部分もあり,反省しております。申し訳ありません。
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