B767-200は乗務員2名体制を確立した初めての旅客機です。
この機体には,世界で初めてのグラスコックピットが採用されました。
767-200のグラスコックピットは,最近の先進的なものとはひと味違う,クラッシックなグラスコックピットです。
この世界初のグラスコックピットをFS2004のANA 767-200に導入します。
世界で初めてのグラスコックピットはB757とB767で共通だった
ボーイングの767と757は,ボディの太さが異なるだけの兄弟機とも言える機体です。
この2つの機体の操縦席は,乗務員2名体制を目的に世界初のグラスコックピットが採用されました。
デビューしたのは,767が少し早かったようです。
操縦士と副操縦士が,すべての計器を監視できるよう集中表示されるように工夫されています。
最新鋭機のグラスコックピットとは,少し趣が違いますね。
私には,B767-300ではデザインが洗練されているMCPあたりがまだ野暮ったい感じがします。

B767-200 Cockpit by cosme_mty. Photo from flickr
B767用のパネルをANAのB767に導入する
FS2004用データのダウンロードとインストール
今回ご紹介するデータは,パッチが必要なパネルです。
2段階のインストールが必要なので,順をおって説明いたします。
データはFlightsim.comからダウンロードします。
ファイルは2つあります。
”767-2dfd.zip”と”762dptch.zip”です。
Flightsim.comから引用
パネルデータのインストール
ダウンロードした”767-2dfd.zip”ファイルを展開すると,”767-2DFD”という名前のフォルダーができます。
このフォルダーの中にある”Install to Main Sound file”というフォルダーを”Sound”という名前に変えます。
つぎに”unzip to Guages file- reply yes to overwrite prompt”というフォルダーを”Guages”という名前に変えます。
そして”Sound“と”Guages“フォルダーをFS2004をインストールしたフォルダーにコピーします。
重複したファイルがあった場合には,新しい方を残してください。
ANA B767の機体フォルダー”ana8252”を開きます。
この中にある”Panel”フォルダーの名前を”Panel.org”に変えてバックアップします。
”767-2DFD”フォルダーの中にある,”panel.1”フォルダーを”ana8252”フォルダーにコピーし”Panel”と名前を変えます。
修正パッチを当てる
ダウンロードした”762dptch.zip”ファイルを展開すると,”762Dv1.1”という名前のフォルダーができます。
”ana8252”フォルダーの”Panel”フォルダーを開きます。
つぎに,”762Dv1.1”フォルダー内の3つのファイル,”instruments.bmp”と”main752.bmp“と”Panel.cfg”を”ana8252”フォルダーの”Panel”フォルダーに上書きコピーします。
以上で作業は終了です。
コックピットの表示
さあB767-200のグラスコックピットを表示してみましょう。
実機とは少し違うスイッチ類があるものの,レトロな雰囲気がよく出ているいいパネルだと思います。
仮想コックピットはありません。
サブパネルの表示
左側の電波塔のアイコンまたはShift+2でセンターペデステルと通信機パネルが表示されます。
通信機パネルは,デフォルトセスナのものですね。
GPSは,レーダーのアイコンをクリックするか,Shift+3で表示できます。
右上には,禁煙とベルト装着のサウンドスイッチがあります。
その左側には,APUのスイッチもあります。
そして,コンパスアイコンをクリックするか,Shift+4でCAのアナウンススイッチが表示されます。
アナウンスは,残念ながら英語です。
通常センターペデステル用の飛行機マークのアイコンをクリックすると,PFD+EICASの拡大表示,HUDそして操縦桿が表示されます。
それぞれ,Shift+5,Shift+6,Shift+7で単独表示・非表示も選択できます。
おまけのView
テンキーの4と6を押すと,主翼風景をみることができます。
Wingviewというものですね。
またテンキーの1と3を押すと,主翼とエンジンの風景をみることができます。
まとめ
世界初のクラシックグラスコックピットはいかがでしたか。
私は,すこし操縦が難しいかなと感じました。
良くも悪くも,最新鋭機のグラスコックピットに慣れているからなのかもしれません。