危険な空港は世界中にたくさんありますが,崖下からしか離陸できない空港がマレーシアにあります。
その名はティオマン空港。
マリンリゾートで有名な観光地の空港です。
どう変なのかFS2004で空港見学してみてよくわかりました。
マレーシアにある崖下空港ティオマン
世界のビックリ空港探訪記については,私の記事で紹介いたしました。
その中で,このティオマン空港が紹介されています。
記事と写真で,崖の下からしか離陸できない空港というのがわかったのですが,どんな地形に位置しているのかがよくわかりませんでした。
FS2004用のシーナリーを見つけたので,現地見学をしてみることにしました。

ティオマン島とは
ティオマン島は,マレーシアの東側にある小さい島です。
Googleマップで島の地図をみると,マリーナやダイビングセンターがあるので海洋リゾート地だということがわかります。
島への交通機関の主体は,フェリーだそうです。
ティオマン空港は,定期便の運行はなくなり,クアラルンプールからベルジャヤ航空がチャーター便を運航しているとのことです。
空港のデータは,SkyvectorでWMBTを空港コード検索すると見ることができます。

ティオマン空港シーナリーのダウンロードとインストール
FS2004用シーナリーデータのダウンロード
Flightsim.comから”tioman2.zip”というファイルを検索してダウンロードします。
Flightsim.comから引用
シーナリーデータのインストール
インストールは簡単です。
ダウンロードしてきたファイルを展開します。
でてきた”Tioman”というフォルダーの中にある”WMBT_V1″というフォルダーをFS2004のAddon sceneryにコピーします。
あとは,FS2004を起動し,シーナリーライブラリ-で登録するだけです。
具体的なやり方は,私の記事を参考にしてください。

ティオマン空港の見学飛行
崖下ということを思い知らされる空港シーナリー
崖下の空港という先入観があったからか,FS2004でフライトプランを作るとき,使用可能な滑走路のチェックを入れてフライトを始めました。
しかし,表示された風景では,前方に崖がありました。

滑走路03の末端から前方をみたところ,大きな崖があります
何かまちがったのかなと,滑走路の端まで行ってみました。

前方にヨットの帆が見えます。
そこには,転回する場所もなく水路がひろがっているだけでした。
振り返ってみると,そこにも崖がありました。

滑走路21の端から振り返ったところ
この空港は,FS2004で設定したとおり,一つの方向にしか離陸できない空港だったのです。
私が空港見学用に使っている「空飛ぶお皿」で,上空から観察することでその理由がよくわかりました。
離陸して,すぐうしろを見ると崖下に転回スペースがありました。
3番滑走路の端に大きな黄色い×印があります。
空港全景をみて納得しました。
ティオマン空港は,まるですり鉢のような地形のなかにあったんです。

空飛ぶお皿で急上昇して空港全景を撮影しました
これでは,離陸してすぐに左旋回しないと崖にぶつかってしまいます。
着陸も,香港のカイタック空港のように旋回しながら進入するのです。
Youtubeに離着陸の映像がありました。
しっかり旋回して離着陸していました。
自家用機のDA40での着陸映像では,操縦席なので旋回する様子がよくわかります。
シーナリーのオブジェクト
空港周辺のオブジェクト
リゾート地ですから,そういう雰囲気を演出するシーナリーオブジェクトが用意されていました。
リゾートホテルと豪華旅客船です。
接近してみると,2つとも複雑なオブジェクトでした。
空港施設のオブジェクト
空港周辺に細かく施設が作り込まれています。
ずいぶん低い管制塔と駐機場も見えます。
まとめ
FS2004が,「百聞は一見にしかず」の言葉どおり,写真で見ただけの空港イメージを改めてくれました。
Youtubeの映像もそれを裏付けるものでした。
世界中の珍しい空港データをフリーウェアで提供してくれるFS2004は,仮想世界と実世界をつなげてくれます。
そのことで,シミュレーターの楽しさが増えるということを改めて感じることができました。
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