先に広島市街地フォトシーナリーを公開しました。このシーナリーは小さなフォトタイルをたくさん組み合わせたものです。小さなフォトタイルは,空港や飛行場シーナリーの下敷きにもなる便利なパーツです。慣れれば簡単に作成できるこの小さなフォトタイルをWindows10上で作る手順と使用例を説明します。
Windows10で小さなフォトシーナリーを作る
便利に使えるフォトタイル
X-Plane11向けのシーナリーを作る時に,ベースとなる地表面をリアルに作成するとき,フォトタイルを使うことがあります。
私が制作した広島市街地フォトシーナリーは,小さなフォトタイルをたくさん貼り合わせて作ったものです。
フォトタイルは,いろいろなところで使うことができる便利なシーナリーパーツです。
フォトタイルの作り方
このフォトタイルの作り方とシーナリーに貼り付ける手順については長くなるので,別ページにまとめました。
個別のフォトタイルを作る方法は,そちらをみて作っていただくとして,作ったフォトタイルをどう使うか,広島市にある”太田川可部ヘリポート”を例にして説明します。
フォトタイルの利用例
広島市街地フォトシーナリー
大きな利用例としては,私の広島市街地フォトシーナリーがあります。
このシーナリーは,1024x1024ピクセルのタイルを,たくさん貼り合わせたものです。
フォトタイルを使ったヘリポートの作成
一方で,本当に小さなフォトタイルを限定的に使うということも可能です。
広島市街地の北に”太田川可部ヘリポート”という河川敷にある簡易なヘリポートがあります。
このヘリポートを,オルソフォトシーナリーの上にフォトタイルを使わずに作った例が下の画像です。
ヘリポートの場所がぼんやりとしているのが残念です。
ヘリポートだけでも,はっきりとさせたいので,準備した画像に貼り替えます。
準備するのは,航空写真から切り出した128x128ピクセルの小さなタイルです。
このタイルをWEDで貼り付けたのが下の画像です。
デフォルトシーナリーでもそれなりに見えます。
フォトシーナリー区域内のカスタムシーナリーの調整
これまでの説明では,タイルの貼り付けだけを概略で説明しました。
フォトシーナリーのデフォルトの道路を透明化する,”Xroads”をこのシーナリーでも使っています。
けれども”Xroads”は,カスタムシーナリー内の道路については消してくれるわけではなく,そのまま残っています。
下の画像は,道路の位置をはっきりとさせるためにデフォルトシーナリーに作成途中のフォトタイルを貼り付けたものです。
“Xroads”を使っても街路樹は消えませんので,ヘリポート上に街路樹と透明な道路が残ってしまいます。
“Xroads”を適用したフォトシーナリー内で,道路とオブジェクトの除外区域を設定し,ヘリポートだけを少し解像度の高いフォトシーナリーにして貼り付けたのがこれまで説明したきたシーナリーです。
WEDの画面で小さなフォトタイルの周りに,道路とオブジェクトの除外区域を設定しているのがおわかりになると思います。
素材の作成方法ということで,興味を持てないという方もおられると思います。
どのように小さなフォトタイルを使うかという例として,ここから”太田川可部ヘリポート”シーナリーをダウンロードできるようにしました。
WEDで開いてみて確認してください。
利用にあたっては,ダウンロードしたzipファイルを適当な場所で展開し,できあがった”XRJB01H“フォルダーをX-Plane11のCustom Sceneryフォルダー内にコピーするだけです。
まとめ
フォトタイルの作成方法と小さなフォトタイルの利用法を説明しました。
ちいさなヘリポートを作ってみて,小さくてもカスタムシーナリーについては,”Repair Japan”のような隠すシーナリーが必要だということを改めて認識しました。
Enjoy Flight!
この記事で紹介しているシーナリーは,次の製品のオンラインバージョンアップ版11.51で動作確認しています。