MSFSに付属しているフライトプランナーでは,複雑なルートを設定したフライトプランを作る事ができません。これを解決できるフリーウェアがあるのでご紹介します。またこのプランナーはFS2004,FSXやX-Plane11と共通のフライトプランを作る事ができるので既存のフライトプランを少し変更するだけでMSFSで使えるフライトプランを作る事ができます。
MSFSでも使えるように改訂されたLittleNavmap
MSFSに付属しているフライトプランナーでは,複雑なルートを設定したフライトプランを作る事ができません。
これを解決できるLittleNavmapというフリーウェアがあるのでご紹介します。
またこのLittleNavmapはFS2004,FSXやX-Plane11と共通のフライトプランを作る事ができます。
LittleNavmap形式で保存してある既存のフライトプランがあれば,少し変更するだけでMSFSで使えるフライトプランを作る事ができます。
いろんなシミュレータ向けのプランが作れる優れたプランナー
LittleNavmapについては,X-Plane11で使える優れたフライトプランナー兼ムービングマップとしてすでに紹介しています。

今回LittleNavmapがMSFSを扱えるようされVer2.6に改訂されました。
2020年9月20日現在ではβバージョンですが,そのうち正式版になると思います。
なおベータ版でも問題なくMSFSの複雑なフライトプランを作成できます。
MSFSに対応したLittleNavmapのダウンロードとインストール
ダウンロード
Ber2.6βは,次のリンクからダウンロードできます。
インストール
新しいバージョンをインストールする前に,以前にLittle Navmapをインストールしているのであればインストール済みファイルをフォルダーごと,すべて削除してください。
前のバージョンが必要になった場合,データファイルはLittleNavmapのページに保管してあります。
ダウンロードした”LittleNavmap-win-2.6.0.beta.zip”を適当な場所で展開します。
できあがった”LittleNavmap-win-2.6.0.beta”フォルダーを開きます。
以前のバージョンの”Little Navmap”フォルダーを削除した場所に,”LittleNavmap-win-2.6.0.beta”フォルダー内にある新しいバージョンの”Little Navmap”フォルダーをコピーします。
2種類のLittleNavmapを使いたい場合は,前のバージョンのフォルダーにバージョン番号を付ければ利用できます。
なお,通信プロトコルが変更されたので2つのバージョンを混ぜて使うことはできません。
Little Navmapの利用方法
マニュアルとFAQはオンライン版をブラウザーで開き自動翻訳を使えば日本語で読めます。
私の過去の記事にも使い方を書いているので参考にしてください。
MSFSへの対応部分
LittleNavmapを使うには,空港などのデータベースを作成する必要があります。
トップメニューの”Scenery Library“をクリックします。
すると,MSFSが表示されるのでクリックしてデータベースを作成します。
X-Plane11のプランを変更して利用する
X-Plane11で使っていた,RJBH(広島西飛行場)-RJOA(広島空港)のプランを読み込みます。
MSFSではRJBHはないので,Little Navmapのプランにエラーが発生します。
到着地をRJBHからRCOI(岩国)に変更し,途中経路にウェイポイントを加えて少し複雑にしました。
これをMSFS用のプランに”Export”すれば,MSFSで使えるようになります。
MSFS用のプランを保管するフォルダーはLittleNavmapが自動的に取得します。
また複数のシミュレーターで共通のプランを使うため,LittleNavmap形式のプランを保管するフォルダーは,ユーザー自身が設定します。
MSFSでのプランの読み込み
作成したプランの読み込みについては,私の過去の記事で説明したVFRプランの作成記事で説明しています。

読み込んだプランを見てみましょう。
縮尺が大きいとよくわかりませんが,岩国空港付近を拡大すると複雑なプランが読み込まれていることがわかります。
プランを利用した飛行
広島空港から離陸します。
ちゃんとプランどおり飛行してくれます。
出発地と到着地の変更
岩国空港に到着後,MSFS上で出発空港と到着空港を入れ替えて,岩国空港から広島空港へのプランに変更しました。
すると,複雑なプランがMSFSによって直線的なプランに変更されてしまいました。
MSFS上では,複雑なプランの変更はできないようです。
変更された結果,厳島神社を横から見るつもりが3000ft上空から眺めることができました。
上空からは,宮島水族館と水没?した厳島神社の社殿を見ることができました。
こんどのMSFSの更新で大鳥居が再現されるようですから楽しみに待つことにしましょう。
このプランでは,広島市街地西側を旋回するようになっているので,AI操縦で順調に飛行を続けます。
ドローンカメラで市街地中心部をゆっくりながめることができ,平和公園,県庁と広島城公園を確認できました。
まとめ
複雑なプランが作れるようになれば,世界文化遺産や景勝地をAIに任せて遊覧することができるようになります。
私はMSFSを導入する動機になった,マチュピチュ(がれき程度にしか再現されていないようですが),モンサンミシェルやピラミッドなどをVFRで尋ねてみようと考えています。
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