マニュアルのないMicrosoft Flight simulatorで使う操縦桿やヨークなど外部デバイスの割り当て方法を説明します。併せて遊覧飛行に欠かせないドローンカメラを便利に使うデバイス利用方法を説明します。
Microsoft Flight simulatorで使うデバイスへの機能割当て方法
素晴らしい風景を表示できるMicrosoft Flight simulator(MSFS)ですが,利用するデバイスへの機能割り当てについての説明は全くありません。
手探り状態で機能の割当てをするしか方法はありませんが,英語に堪能でない人でも,少し工夫すれば手際よく行うことができます。
では,その手順を説明します。
デバイスへの機能割当ての手順
MSFSの割当て可能な機能を調べて選ぶ
先に私が記事でご紹介した,キーボードへの機能割当て表を基にデバイスに割り当てる機能を選びます。
フライトシミュレーター専用の多機能デバイスであれば,たくさんボタンがあるので便利です。
けれども私が使っているような一昔前のジョイスティックでは,割り当てるボタンも少ないので機能を選ぶ必要があります。
参考になるのは,X-Plane11やFSX等のフライトシミュレータが割り当てている機能です。
これを基に,割り当てる機能を選べば失敗はないでしょう。
MSFSでの作業
MSFSをスタートし,メインメニューが表示されたら”OPTION“を選びます。
3つの機能ウインドウが表示されるので”Controls“をクリックします。
上部に接続されているデバイス名が表示されます。
まず機能を割り当てるデバイスを選んでクリックします。
つぎに左下の”FILTER“ウインドウの中にある”ASSINGED(割当済)”をクリックして”ALL“に変えます。
その下に”EXPAND/COLLAPSE ALL(展開/折りたたみ)”をクリックして機能メニューを展開します。
機能が割当ててあると,機能枠横にボタンか軸が表示されています。
機能枠横に何も表示がないのは,割当てされていないことを示します。
ちなみにFILTERで”ESSENTIALS(概要?)”を指定すると,機能を割り当ててあるものをカテゴリーとともに表示します。
機能を割り当てるときは,割り当てる機能の行をクリックします。
表示されたウインドウの”SEARCH BY INPUT“をクリックし,虫眼鏡のマークが消えたらデバイスに付いているボタンか軸をクリックするか動かします。
認識されればここに割当て候補のボタンか軸が表示されます。
あらかじめデバイスのボタンと軸の名前がわかっているならば,”Select an Input“をクリックし,表示されるボタンと軸から割り当てるものを選びます。
POVなど方向を定めるボタンを設定するときは,こちらの方が便利です。
候補を割り当てて重複していれば警告が表示されます。
ジョイスティックのPOVは外部視野とコックピット内で重複していても問題は無いのですが,他の機能では問題が生じることもあるので出来るだけ重複しないように割り当てます。
割り当てることを決めたら,”VALIDATE“をクリックします。
やめるなら”CANCEL“をクリックします。
割り当ててあるボタンを消す場合は”CLEAR CURRENT INPUT“をクリックします。
割当てが済んだらウインドウ下の”APPLY & SAVE“をクリックしウインドウの右下に表示される渦巻きマークが消えるまでしばらく待ちます。
渦巻きが消えれば割当てが保存されていますので,次のデバイスの割当てを行うか,”ESC“キーを押してメインメニューに戻ります。
ドローンカメラの割当て
Microsoft Flight simulatorは遊覧飛行シミュレーターといっても良いくらい景色を見るには最適のシミュレーターです。
機内からだけでなく外側から眺めたい場合もあります。
外部視野でも良いのですが,自分の機体が必ず表示されますし,メーター類が画面内にあるので邪魔になります。
ドローンカメラは,X-Plane11のフリーカメラに相当する機能です。
ドローンの移動をキーボードで操作するには,割り当ててあるキーを覚える必要があります。
けれどもキーは次の画像のように割り当ててあり,キーボードでの配置とはあまり規則性がないので覚えるのに苦労します。
カメラの向きは,つぎの画像のようにテンキーで直感的に理解できる割当てになっています。
ドローンカメラを自由に扱うことができれば,遊覧飛行や空港見学がずいぶん楽しくなります。
そこで,ドローンカメラ専用に別のデバイスを用意することにしました。
これには安価で入手できる汎用のゲームパッドを使います。
私が入手したゲームパッドに割当てたドローンカメラの機能をご紹介します。
汎用のゲームパッドはXBOXのコントローラーと大まかな互換性があるのでMSFSの操縦にも使えるのですが,ここではドローン操縦専用に割り当てています。
とりあえずこれだけあれば遊覧飛行や空港見学に不自由はありません。
まだ割当てていない軸があるのですが,下手に割り当てると不用意に触れて画面が回転したりするので余計なものは割り当てていません。
デバイスのボタンとの関係は次の2つの画像をご覧ください。

デバイス割当てに表示されるボタンと軸の名前
まとめ
マニュアルのない手探り状態のMSFSですが,キーボードとデバイスの割当てが済めばフリーフライトには困らなくなります。
マニュアルがないのは,ゲーム機であるXBOXでも遊べるようになっているからではないかと推測します。
またMSFSは,データ保存についてはブラックボックス状態です。
これらのことから,私はMSFSがフライトシミュレーターというよりもフライトゲームの性格を強く持つものだという印象を持ちました。