大型機のIFRや景色を見ながらのVFRもフライトシミュレーターの楽しみ方ですが,もうひとつブッシュフライトという楽しみ方があります。それは離着陸に超絶技術を要する滑走路をもつ小さな飛行場や湖や川の水上飛行場への飛行です。そういう小さな滑走路シーナリーをまとめて紹介しているリストがあるのでご紹介します。
離着陸に超絶操縦テクニックが必要な滑走路リスト
ブッシュフライト用飛行場リスト
大型機のIFRや景色を見ながらのVFRもフライトシミュレーターの楽しみ方ですが,もうひとつブッシュフライトという楽しみ方があります。
それは離着陸に超絶技術を要する滑走路をもつ小さな飛行場や湖や川の水上飛行場への飛行です。
そういう小さな飛行場は,自然に囲まれた美しい風景を見ることができるのが一般的です。
私は,豊かな自然環境の中にある離島の飛行場や森の中の飛行場が大好きです。
これまでにもブッシュフライト用のいくつかのシーナリーをご紹介しましたが,リストにとりまとめてあったのはビックリしました。
X-Plane.orgより引用
リストにあるタイトルは”X-PLANE FREEWARE SMALL GA/BUSH AIRFIELDS WITH CHALLENGING APPROACHES/DEPARTURES & NICE AIRPORT/SURROUNDING SCENERY“です。
日本語訳では”X-PLANEのフリーウェアの小型一般航空機 /ブッシュ飛行場と挑戦的なアプローチ/出発と素敵な空港/周辺の風景”とでもなるのでしょう。
ダウンロードしたpdfファイルには,国別のパッケージへのリンクとそれに含まれる滑走路数が,つぎのように記載されています。
合計するとその数は11地域の308飛行場になります。
すべてのパッケージを確認したわけではありませんが,CANADAの滑走路を見るとほとんどの滑走路は森の中にある小さなものでした。
X-Plane.orgの記事には”Outback Airstrip“というタイトルが入っているものが多くあります。
“Outback Airstrip”を直訳すると”隠れた滑走路”という意味になりますが,正しい訳語がわかりませんでした。
Skyvectorで検索すると出てくるものもあるので,すべてがICAOコードが付いていないというわけではないようです。
作者は,このリストをまとめる仕事が役立つなら今後も続けて行きたいこと,そして役立つと考えるなら記事のお気に入りマークをクリックして欲しいと書いておられます。
X-Plane.orgの記事を精査する仕事は手間がかかりますが,使う方にとっては大変役に立つリストです。
私も早速ポチッとクリックしました。
挑戦的飛行場の例として,このリストを見つけたきっかけになった飛行場をご紹介しておきます。
見つけたきっかけは,次の作品のレビューの”私のリストに掲載するよ”というレビューを見たからでした。
そのリストが今回ご紹介したリストなのです。
挑戦的飛行場の一例
その作品はアメリカ合衆国モンタナ州にあるRyan Field(2MT1)です。
ではRyan Field(2MT1)飛行場を導入してみましょう。
場所はSkyvectorで確認しておきます。
ダウンロードとインストール
データは,X-Plane.orgからダウンロードします。
タイトルは”Ryan Field, Montana 1.2“です。
導入するには,次の3つのライブラリーと少なくともアメリカの高精細地形データを導入する必要があるそうです。
RA Library
JB Library
また,付属のOSMデータを使って作ったフォトシーナリーを作成することで最良の環境を利用できます。
なお,デフォルトの地形データでは飛行場を発見できなくなるそうですが,高精細地形データを使っても見つけにくかったことを報告いたします。
ダウンロードした”2MT1 Ryan Field MT 1.2.zip“をX-Plane11のCustom Sceneryフォルダー内に展開します。
飛行する前にアメリカ北西部の高精細地形シーナリーを導入するなら,必要なデータはモンタナ州が含まれている”XP11_UHD_Mesh_V4_USA_West_1“と”XP11_UHD_Mesh_V4_USA_West_2“の2つです。
導入方法は,私の過去の記事にある日本の高精細地形データの導入方法を参考にして下さい。
X-Plane11での飛行
この飛行場での離着陸には,先にご紹介したSTOL性能の高いスポーツ機であるCH750が最適です。
滑走路の規模は762x20mとかなり小さくしかも森の中にある飛行場です。

高精細地形データを利用している風景です
季節を春に設定したからなのか飛行場内にはいろんな花も咲いています。

デフォルト地形データに導入した時の駐機場です
フライトを始めるときにも,滑走路が少し弓形になっている気がしました。

高精細地形データを利用すると,滑走路のすぐそばに木が生えて邪魔になります

高精細地形データを導入しなければ木は生えません
CH750での離陸は木をよけるだけですから簡単です。

デフォルト地形データでの離陸です
ただし周回飛行するにも森の中の滑走路を見つけるのは難しかったです。
下の画像で黄色い矢印が滑走路です。

高精細地形データでの飛行です 見つけにくいことは変わりありません
やはりフォトシーナリーの作成は必要なのかもしれません。
さて滑走路見つけてからも速度を50knに落として,滑走路端で30knにするくらいでないと着陸は難しいと思います。

ファイナルアプローチです(高精細地形データを導入しているときの画面ですが,かなり木が邪魔になります。)
CH750なら幸いにも初回の周回飛行の着陸で”Good Landing”と評価されました。
まとめ
素晴らしい機体に恵まれたので,離着陸が難しい飛行場に挑戦するという楽しみが加わりました。
課題集である今回のリストを一つずつ試していくのが楽しみになりました。
Enjoy, Flight!
この記事は,次の製品のオンラインバージョンアップ版11.41で表示確認をしました。