AvitabはVRの画面のなかにiPadを模したデバイスにドキュメントや地図を表示するためのプラグインです。通常の3D画面では別ウインドウで表示されるため,邪魔になるたびに表示を消すのが面倒でした。もともとAvitabはコックピット内に自らの画面を表示する場所を設定できるようになっています。今回ご紹介するのはデフォルトセスナ172SPに組み込んだAvitabです。Quick Lookを使えば必要なときだけAvitabを素早く使えるようになります。
デフォルトセスナ機にAvitabデバイスを組み込む
Avitabについて
AvitabはVRの画面のなかにiPadを模したデバイスにドキュメントや地図を表示するためのプラグインです。
しかし通常の3D画面では別ウインドウで表示されるため,邪魔になるたびに表示を消したりするのが面倒でした。
もともとAvitabはコックピット内に自らの画面を表示する場所を設定できるようになっています。
しかしこの設定を機種ごとに作る必要があるのが難点です。
今回ご紹介するのはデフォルトセスナ172SPに組み込んだAvitabです。
一番よく使う機材に組み込んでもらえてので大いにたすかります。
Quick Lookで視点をセットしておけば必要なときだけ素早くAvitabを使えるようになります。
Avitabプラグインの導入
Avitabは,iPadを模した画面を表示するプラグインで改良が続いています。
セスナに組み込むAvitabは最新版を使って下さい。
この記事を書いている時点で,最新版はVer0.3.17です。
Avitabの組み込み方は,私の過去の記事をご覧下さい。
デフォルトセスナ172SPにAvitabを組み込む
ダウンロード
データのタイトルは”Cessna 172 with Avitab integration 1.0.0“で,X-Plane.orgよりダウンロードします。
ダウンロードしたファイルは”Cessna 172 with Avitab.zip“です。
X-Plane.orgから引用
インストール
まず,デフォルトセスナ172SPのフォルダーを”Aircraft>Laminer Research“フォルダーから”Aircraft“フォルダー内にコピーします。
そしてこのフォルダー名を”Cessna 172SP AVitab“に変更します。
つぎに”Cessna 172 with Avitab.zip“を適当な場所で展開します。

組み込み機体の作り方の概要図
できあがった”Cessna 172 con Avitab“フォルダー内のすべてのデータを”Cessna 172SP AVitab“フォルダー内に上書きコピーします。
これで作業は終了です。
X-Plane11での操作
フライトの作成でAvitabを組み込んだセスナ172SPを選びます。
カスタマイズのボタンをクリックするとフォルダー名が表示されますから,それを見て選びます。
コックピットが表示されたら,キーボードの”f“キーかジョイスティックのハットスイッチで視野を下向きに動かします。
操縦桿中央にAvitabデバイスが表示されているはずです。

ムービングマップを表示したところ
電源スイッチが入っていなかったら,デバイスの右下あたりにあるボタンをマウスで探してクリックします。

このボタンは正面からでも押せます
AviTabがよく見えるように視野を調整し”Quick Look”に設定しておきます。
こうすることで,通常の操縦をする時は”w“キーを押し,Avitabを使う時には設定したキーを押すことで瞬時に切り替えることができます。
Avitabの表示・非表示の切り替え
Avitabが邪魔になって下にあるスイッチが操作できないとき,一時的にAvitabを非表示にすることができます。
切替スイッチは,操縦桿の取り付け部分です。
非表示にする時,Avitabが表示されている操縦桿の取り付け部分は表示されませんので,副操縦士の操縦桿の根元を使います。
再びAvitabを表示するときは,見えている操縦桿の取り付け部分をクリックします。
夜間飛行中でもハッキリ見えます。
まとめ
一つのPC上でム-ビングマップを使う時には通常は画面を分割してつかうことになります。
またリモートPCがあれば画面を分割する必要はありませんが,すべての人が利用できる方法ではありません。
今回ご紹介した拡張データを用いQuick Lookを併用して使うことで,VRだけのものであったAvitabが必要な時だけ素早くムービングマップやドキュメントを利用することができる便利な道具に変わります。
Enjoy, Flight!
この記事は,次の製品のオンラインバージョンアップ版11.41r1で表示確認をしています。