X-Plane11のシ-ナリーにちょっとしたアイテムを加えたくなった時重宝するのがOverlayEditorです。11.40にバージョンアップしてから,OverlayEditorを起動するとデフォルト空港のapt.datが読み込めなくなりました。全く動作しないわけではないのですが,使い勝手が悪いのでこれを回避する方法を報告いたします。
11.40へのバージョンアップ以降にOverlayEditorの起動時のapt.dat読み込みエラーを回避する方法
デフォルト空港のapt.dat読み込みエラー
X-Plane11のシ-ナリーにちょっとしたアイテムを加えたくなった時重宝するのがOverlayEditorです。
X-Plane.orgより引用
X-Plane11.40にバージョンアップしてから,OverlayEditorを起動するとデフォルト空港のapt.datが読み込めなくなりました。
全く動作しないわけではないのですが,デフォルト空港の滑走路が表示されなくなるので使い勝手が悪くなりました。
読み込みエラー回避の方法
X-Plane.orgのフォーラムでもこの事が議論されています。
今後OverlayEditorが更新される見込みは薄いとのことで,自力で公開されているソースコードを書き換えるか,編集をWEDで済ませるかというような意見交換がされています。
そしてこの議論の終わりの方に,OverlayEditorの使用時だけ11.40のデフォルト空港のapt.datを11.3+のapt.datに置き換え,利用が終わったら元に戻す事で対応できるとの書き込みがありました。
確かめてみると,この方法でOverlayEditor起動時のエラーは回避できました。
簡単にapt.datを置き換える方法
apt.datを置き換えるのは有効ですが,apt.datが深いフォルダー階層にあります。
そのため,単純なファイル操作では,OverlayEditor利用のたびにデータを置き換えるのは面倒です。
そこで,あらかじめ”Resource”フォルダー以下の構造を踏襲した二つのapt.datデータツリーを用意しておき,OverlayEditor利用時に上書きします。
こうすることで簡単に深いフォルダー階層にあるapt.datを置き換えることができます。
シーナリー編集用のX-Plane11環境を用意する方法
X-Plane11は一つのPCに複数の環境を作る事ができます。
これを利用してシーナリーを編集するときだけ使う環境を用意すれば,今回の問題も回避できます。
副次的なことですが,高精細地形メッシュデータを使わない設定にしておけば,起動時間も短くなります。
新しいシーナリーパッケージについては,通常使うX-Plane11環境のCustom Sceneryフォルダー内にリンクを張っておけば,改良の都度コピーする手間が不要になります。
完成すれば,コピーして本採用です。
複数環境を作る方法は,私の過去の記事を参考にしてください。
まとめ
私は,シーナリー編集専用の環境を用意し,その環境でapt.datの置き換えも可能なようにしました。
こうすることで,11.40+以降のシーナリー編集環境を整えることができました。
実は,私は初めてWEDを使い広島にあるULP専用の豊栄飛行場(RJBX)のシーナリーを作成しました。

WEDで最初に作成したRJBX
これをOverlayEditorで装飾したのですが,WEDで編集し直したとき操作を誤り,OverlayEditorで作成したデータをすべて失ってしまいました。
この失敗でWEDの操作スキルを少しだけ習得できたので授業料ということになります(笑)
最後に,私が今回の記事を書くきっかけになった「豊栄飛行場」の最近のスクリーンショットを掲載します(^^;

WEDに少しなじんで作った豊栄飛行場(RJBX)
このシーナリーは,もう少しレベルを上げてから公開したいと考えていますので,しばらくお待ちください。
この記事は,次の製品のオンラインバージョンアップ版11.41で動作確認をしています。