クイーンズタウンは,ニュージーランド南島の中程より少し南の谷底にあるリゾート地です。ここには1800m滑走路を持つ空港があります。ローカル空港にもかかわらず,国内線だけでなくオーストラリアからの国際線も就航しています。しかも舗装されていない滑走路を含めると3本の滑走路のある空港です。周りの景観とともに,離着陸ミッションを楽しめるこの空港シーナリーをご紹介します。
ニュージーランドの有名リゾート地にあるクイーンズタウン空港
クイーンズタウンは,ニュージーランド南島の中程より少し南の谷底にあるリゾート地です。ダブルコーンと呼ばれる山,カワラウ滝,ワカティブ湖やゴルフ場やスカイダイビングなど,夏冬通してリゾート客が途切れない場所です。
ここを紹介する専用のページがあり,これでもかと魅力を発信しています。
この街には,1800mの滑走路を持つ空港があります。
ローカル空港にもかかわらず,国内線だけでなくオーストラリアのシドニーからの国際線も常時就航しています。
しかも舗装されていない滑走路があり,主な滑走路を含め2本の滑走路がある空港です。
空港の図面は,ここからダウンロードしてください。
この図面は,ニュージーランドの航空情報公式ページから入手したものです。
“Queenstown Airport” by Dino Borelli. Photo from Flickr
クイーンズタウン空港シーナリーのダウンロードとインストール
この空港シーナリーは,デフォルト空港に周囲のオブジェクトを追加し拡張したシーナリーです。
空港シーナリーを導入する前に,私がご紹介したニュージーランドの基本シーナリーを導入しておいてください。
ダウンロード
データのタイトルは,”NZQN Queenstown – NZ Stories 06 1.0.0“で,X-Plane.orgからダウンロードします。
X-Plane.orgから引用
表示に必要なライブラリーとして”zzz_new_zealand_pro_overlay-v1.zip“をインストールするように説明があります。
alpilotx.netから引用
これは必ずしも必要ではなく,しかもFPSを10程度低下させるのでPCインフラに余裕があればダウンロードしてください。
インストール
ダウンロードした”NZQN Queenstown.zip“ファイルを適当な場所で展開します。
展開してできた”NZQN Queenstown“フォルダーを開きます。
中にある”A New Zealand NZQN Queenstown“フォルダーをX-Plane11のCustom Sceneryフォルダー内にコピーします。
オーバーレイデータである”zzz_new_zealand_pro_overlay-v1.zip“も適当な場所で展開し,できあがった”zzz_new_zealand_overlay“フォルダーをX-Plane11のCustom Sceneryフォルダー内にコピーします。
コピー後にScenery packs.iniを編集してオーバーレイデータの定義位置をメッシュデータの上になるようにします。
X-Plane11での遊覧飛行
オーバーレイデータの有無について
“zzz_new_zealand_overlay“フォルダーを導入してNZQNから離陸するようフライトを開始すると,コックピットが表示されるまで私のPCでは3分以上かかりました。
オーバーレイフォルダーを導入していないと,1分半程度で表示されます。
無効にしていると,ディスプレイ上に「必要なデータが無い」と警告が表示されますが「了解」をクリックすれば問題なく使えます。
滑走路上のFPSはオーバーレイデータを導入しているとき3jFPSをAutoにしていても19FPS,していないときは29FPSでした。

オーバーレイデータを有効にしたとき,離陸前のFPSは19程度になります

オーバーレイデータを無効にしたとき,離陸前のFPSは29程度に回復します
2つの画面で比べて見ていただくとわかるように,オーバーレイデータの有無で木々の数が大きく違っています。
前にも述べたようにPCインフラに余裕があれば導入してください。
遊覧飛行に出発
滑走路05から離陸し旋回してワカティブ湖に向かいます。
離陸前に空港の周囲を眺めておきましょう。

大きなターミナルがあります
左手の山の峰には,ダブルコーンと呼ばれる2つのとがった尾根が見えます。

空港の全景と遠方に見えるダブルコーン
正面には,ワカティブ湖の中に突き出たケルビンハイツという街にあるクイーンズタウン・ゴルフクラブが目に入ります。
そこに向かって飛び,しばらくして空港を振り返ると谷底にある空港の立地がよくわかります。
周辺の空港に向かうVFRを計画したのですが,最も近い空港がワナカ空港(NZWF)で28NMあり,山越えなので周辺の遊覧飛行に切り替えました。
Googleマップを見ながら街の名前を確認していけば,遊覧飛行を楽しめます。
ヘリコプターの操縦が得意なら,実際のヘリ遊覧のコースをたどってみるのも面白そうです。
ゴルフ場の中の小さな飛行場
さて,周辺のVFRをしているとき草地の中に小さな飛行場を見つけました。

画面の右下に滑走路が見えます
マップ上でみるとコードが”XNZYL“,フライト画面で”Jacks Point“であるとわかりました。
ゴルフ場の専用飛行場のようです。

“Jacks Point”飛行場の全景 軽飛行機も留まっています
思わぬスカイスポーツのチャンスです。
ここはULPで飛ぶことにします。
谷間の草地の飛行場は気持ちがいいですね。
少し滑走すると上空にあがります。
谷の景色を間近に眺めることができます。
まとめ
山の中の谷間の空港でありながら,見所満載の空港です。
ニュージーランドの遊覧飛行はヘリコプターというのが定番らしいので,X-Plane11で少しヘリの操縦練習をしようと思ってしまいました。
Enjoy, Flight!
この記事は,次の製品のオンラインバージョンアップ版11.36r2と11.40r2で表示確認をしています。