日本からの国際線航空機のほとんどが到着する空港は,オークランド空港です。オークランドの街は1864年までニュージーランドの首都でした。歴史のある街なので,いろいろな建造物や施設があります。これらを上空から眺めることのできるシーナリーが公開されています。加えて現在はヘリポートになった冒険心あふれる小さな飛行場のシーナリーをあわせてご紹介します。
ニュージーランドの空の玄関オークランド
オークランドは,1865年にウエリントンに首都が移転するまでニュージーランドの首都でした。
歴史のある街なので,Google mapで見るといろんな建物や施設があります。
中でも328mで南半球で一番の高さをほこるスカイタワーが街の中心にあり,遠くからでもよく見えるのでVFRの目標になります。
また,街と対岸を結ぶオークランドハーバーブリッジも良いランドマークです。
これらのランドマークを目標にオークランド空港から離陸し,オークランドの街を一周して空港に戻る楽しいVFRツアーをご紹介します。
“Auckland” by Glen Armstrong. Photo from Flickr
おまけとして現在は廃止されているものの,小さな飛行機なら離着陸できる貨物ヤード飛行場であるPikes Pointをご紹介します。
この飛行場は,現在ヘリポートになっており,滑走路はコンテナヤードになっています。
過去にあった滑走路はヤードの通路として残されていて,Google Mapでみると工夫すれば小さな飛行機なら離着陸できそうです。

Googlemapから引用
シーナリーのダウンロードとインストール
コックピットから見える遠景を美しく表示するために,街と空港シーナリーを導入する前に,私がご紹介したニュージーランドの基本シーナリーを導入しておいてください。
ダウンロード
今回導入するのはオークランドの街と空港,そして小さな飛行場の3つのシーナリーで,3つともX-Plane.orgからダウンロードします。
街のデータのタイトルは,”Auckland VFR 1.0.0“です。
X-Plane.orgより引用
オークランド空港シーナリーのタイトルは,”NZAA Auckland 1.6“です。
X-Plane.orgより引用
ダウンロードリンクをクリックすると2種類表示されますので,XP11用をダウンロードしましょう。
X-Plane.orgより引用
そしてもう一つの小さな廃止されたPikes Point飛行場のタイトルは,”NZPK Pike Point 1.0.0“です。
シーナリーの紹介ページには,動画が掲載されているのでご覧になってみると楽しめます。
ライブラリーとプラグイン
これらのシーナリー表示に必要なライブラリーとプラグインはつぎのとおりです。
定番のライブラリーとプラグインなのでこれまでに導入済みとは思いますが,まだであれは導入を済ませておいてください。
BS2001 Object Library
ruscenery
CDB-Library
MisterX Library
Handy Objects Library
AutoGate
Flags of the World
FF Library extended LOD
RE Library
World Models Master Library
なおPikesPoint(NZPK)の木々を表示するためには,これらに加えてFlyAgi Vegitationライブラリーが必要です。
X-Plane.orgにあるリンクからFlyagi.deのドイツ語のページに飛びますが,読みやすい英語のリンクはページの下の方にあります。
木々の季節による色変化を表示するために,”FlyAgi_Vegetation_Seasonal.zip“をダウンロードして導入しておきましょう。
flyagi.deから引用
なお,四季の変化を表示するためには私の前の記事を参考に,四季のライブラリーを導入しておいてください。
インストール
街のデータ
ダウンロードした”C Auckland.zip”を適当な場所で展開します。
展開したデータは,フォトシーナリーを含んでおり1.35GBあります。
展開してできた”C Auckland“フォルダーを開き,中にある同名の”C Auckland”フォルダーをX-Plane11のCustom Sceneryフォルダー内にコピーします。
私は,データが大きいので別ディスクに収納しリンクを登録しました。
空港データ
ダウンロードした”NZAA Auckland v1.6 XP11.zip“を適当な場所で展開します。
展開してできた”NZAA Auckland v1.6 XP11“フォルダーを開きます。
中にある同名の”NZAA Auckland v1.6 XP11“フォルダーをPlane11のCustom Sceneryフォルダー内にコピーします。
FlyAgiライブラリー
導入方法は,他の一般的なライブラリーと同様で,展開してできたフォルダーをX-Plane11のCustom Sceneryフォルダー内にコピーします。
導入後に定義位置を,優先順位を下にしておくことを忘れないようにしましょう。
特に他のシーナリーへの影響を避けるため,先に導入したX-Europe3よりも下位にしておきましょう。
X-Plane11でのオークランドの街の遊覧飛行
オークランド空港から街を周遊
オークランド空港の滑走路でのFPSは28前後で安定しています。

空港全景です
オークランド空港を離陸し,上空で周囲を見回すとすぐにスカイタワーが目に入るので,そこを目指して飛んでいきます。
街の上空にはヘリがホバリングしていますので,ぶつからないように注意しましょう。

主翼の上あたりにヘリが見えます このとき3jFPS:MAX QUALで27FPSです
スカイタワー周辺に広がる街並みをながめたら,街と対岸を結ぶオークランドハーバーブリッジを右に見て旋回します。
Google Mapをみるとスポーツ公園などの施設があるのがわかります。
上空からでもそれらしい施設があるのがわかります。
ハーバーブリッジを右に見ながら旋回しましょう。
すると正面にオークランド空港が見えてきます。
オークランドの街を下に見ながらアプローチしましょう。
PikesPointでの冒険
Pikes Point(NZPK)は,オークランド空港近くにある廃止された飛行場です。
コードで検索すると飛行場の元の位置が確認できます。
なおシーナリーを導入すれば,X-Plane11のマップにNZPK飛行場が表示されます。
自分がこの飛行場を使うならULPが最適だと考えて飛んでみました。
コンテナの間から離陸するのは,ちょっとした冒険です。
コンテナヤード(飛行場)の全景で,左端がヘリポートです。
滑走路跡を見渡しましょう。
季節を秋に設定すると飛行場周囲の木々が茶色くなります。
通路から離陸すると,すぐ左に高圧線が通っているのに気がつきました。
すぐに右旋回して回避しましょう。
着陸はもっと難しいですね。
まとめ
オークランド空港からの遊覧飛行は,短い時間でたくさんのオブジェクトが楽しめるツアーです。
しかも冒険心あふれる,ミニ空港にはビックリします。
ぜひ導入して楽しんでください。
Enjoy, Flight!
この記事は,次の製品のオンラインバージョンアップ版36r2と11.40r2で表示確認をしています。