雪景色の空港を準備する方法

X-Plane11

積雪時の山形空港を表現する

X-Plane11の国内のカスタム空港の中には,フォトシーナリータイルをベースに作成されている物があります。

初春から初冬の期間は,積雪がないのでOrthoタイルが使われていても表示に問題はありませんでした。

最近ではX-Asiaが公開され,SAM Seasonsと共に利用することで冬の風景が簡単に用意できるようになりました。

このときオルソタイルをシーナリーに組み込んでいるシーナリーでは,積雪時に緑色の雰囲気の違うタイルが表示されることがあります。

雪景色の中に緑地のある山形空港です

これを違和感のない様に修正する方法を山形空港を例に説明します。

山形空港シーナリー

山形空港(RJSR)は雪の多い場所にあるため,滑走路のマーキングがオレンジ色になっています。

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“Simtiles”を持っておられるのであれば,空港周辺の区域だけを雪景色に変換することができますが,日本全国の雪景色をフォトシーナリーで表示することは,タイル量が2倍になるので現実的ではありません。

そこで,積雪時にはUHDメッシュを利用することにします。

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初春から初冬にかけては,X-AsiaとSAM Seasonsを利用することで季節感のある空港を表示することができますが,積雪を表示すると滑走路やタクシーウェイのほか空港内の一部に雪のない部分が表示されるので風景に違和感が生じます。

雪景色の準備作業

滑走路とタクシーウェイの積雪表示データ

滑走路やタクシーウェイの積雪を表示するためのタイルは私の過去の記事でご紹介しました。

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このタイルが,以下のようにバージョンアップされています。

Modified blowing snow runway / taxiway effect v2.0

Modified blowing snow runway / taxiway effect v2.0
Overview This modpack replaces weird blowing snow effect on the taxiways / runways in the X-Plane 10. The package includes two presets in four variants of resol...

このデータをダウンロードし,適当な場所で展開します。

このデータはX-Plane10用ですので,X-Plane11で使うために少し注意が必要です。

 

まずX‑Plane 11>Resources>bitmaps>world>overlays>snow.png

にある”snow.png“データタイルの大きさを確認します。

プロパティでタイルの大きさを確認します

元データを,”snow.png.org“という名前に変更します。

ダウンロードしたデータの中にあるいくつかのデータのうち,これと同じ大きさのタイルをこのフォルダーにコピーすれば導入作業は終了です。

種類は多数ありますが,大きさには注意しましょう。

空港内タイルの積雪表示修正

空港内でフォトタイルを利用することはよくあります。

使われているフォトタイルを特定すれば,修正は簡単です。

元シーナリーのソースがあれば,WEDで開いてフォトシーナリータイルを直接確認することができます。

WEDソースがない場合は,”objects“とか”Ortho“とかいうフォルダーに入っている”.dds“ファイルを探します。

山形空港の場合は”objects“フォルダーの中に3つのフォトタイルがあります。

フォルダー内のddsファイル

このタイルを調整し,カラーからモノクロームに変更すれば積雪のタイルになります。

作業にはOrtho4XPタイルの修正に利用した”paint.net“を使います。

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まず元シーナリーフォルダー全体をコピーして,名前を変更します。

私は”RJSC_Yamagata_Snow“にしました。

つぎに3つのタイルをそれぞれ読み込んで,”鮮やかさ“と”明るさ“を共に”24“に修正して上書きします。

データをモノクロームに変更します

修正したサンプルデータは,ここからダウンロードできます。

これで,修正作業は終了です。

雪景色用のシーナリーは元のシーナリーと同時利用はできないので切り替えて利用します。

夏と冬のタイルを用意したOuluVFR
この方式を街全体に適用したものに,フィンランドのOulu市のシーナリーがあります。このシーナリーは,街全体の夏と冬の2種類のVFRシーナリーを切り替えて利用するものです。おそらくこのシーナリーは”Simtile”を利用して作成されたのではないかと考えています。
City of Oulu VFR Photoscenery
City of Oulu, Finland. A VFR photoscenery package covering my home town of Oulu, featuring over 2000 sq.km of orthophotos, 2000+ individually placed facades and...

積雪時の空港を表示する手順

さて,シーナリーの用意ができたら,X-Plane11で積雪時の空港を表示する手順を説明します。

表示に当たっては,デフォルト,HDまたはUHDメッシュを利用し,SAMライブラリーとSAM Sceasonsを使います。

X-Plane11をスタートしてフライトの作成で,気温を0度以下にして雪を降らせます。

気象の設定を行います

つぎに,pruginメニューからSAMのメニューを表示します。

SAMがVer.3になって,メニューが大幅に変更になりました。

メインメニューの右上にある歯車のアイコンをクリックします。

これで表示される設定の中にある”Color Seasons“をクリックします。

右側にある”Seasons>Deep Winter“と”Snowy Trees>Enabled“にチェックをつけます。

表示されるダイアログで”OK”をクリックし,変更終了後にSAMのメニューを閉じれば,冬の雰囲気たっぷりの雪の積もった空港が表示できます。

修正の完了した山形空港の冬景色です

まとめ

X-Plane11が登場した頃には考えられなかった季節表現が簡単に実現するようになりました。

次世代のX-Plane12では,デフォルトで樹木の季節変化が表示できるようですが,どのようになるのか楽しみです。

Enjoy Flight!


この記事で紹介しているシーナリーは,次の製品のオンラインバージョンアップ版11.55で動作確認しています。

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