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X-Plane11は4Kディスプレイのフル画面では動かせない!?

フライトシミュレーターを4Kディスプレイのフル画面で動かしたいという思いを持っていて,その実現の可能性について調べました。
結果は,2018年末現在では,FS2004ではなんとか可能ですが,X-Plane11では不可能という結論に達しました。
その理由を説明します。


X-Plane11導入日記(その58)

X-Plane11は4Kディスプレイの大画面全体を使って楽しめるのか

高解像度ディスプレイはゲーム用ディスプレイではない

4KテレビはPCモニターとして使えるか

もうすぐ4Kテレビ放送が本格的になり,家庭でもきれいな画面でテレビを見られる可能性が出てきました。

まだまだテレビは高価格ですが,大量生産効果で数年後には手に届く価格になることでしょう。

この高解像度テレビをコンピュータのディスプレイとして使うことを考え,できればフライトシミュレーターをその大画面で動かすことができるか,その可能性について調べてみることにしました。

コンピュータからディスプレイに出力するには,ケーブルを使います。

私たちが普通使っているのは,DVIケーブルです。

けれども,通常使用している60Hzで表示する時,フルHD画面ではDVI接続で十分ですが,4KではDisplayPort 1.2以上に対応したグラフィックカードとケーブルが必要になります。

ですから4Kテレビの入力端子が,このDisplayPort 1.2規格に対応している必要があります。

グラフィックカードの問題

つぎに,フライトシミュレーターの表示を4Kにするときに必要な性能を調べました。

画面が,フルHDから4Kになると,描画すべき画素数は4倍に増えます。

つまり描画の負荷が4倍になるというわけです。

おおよそですが,フルHD環境で120FPSが出せる性能であれば,4K環境では30FPSが出せるということになります。

FS2004なら,フルHD画面で120FPSはなんとかクリアできるかもしれませんが,X-Plane11で120FPSというのはよほどの高性能コンピュータでなければ不可能です。

X-Plane11を快適に動かすためのグラフィックカードへの要求性能は,VRAM8GB以上です。

X-plane11をフルHDで快適に動作させるためにはVRAMは最低8GB以上必要ということですから,4Kのフル画面で表示するならその4倍32GBのVRAMが必要になるという計算になります。

カカクコムで,32GB以上のVRAMを持つグラフィックカードについて調べました。

2018年11月10日現在で,3種類のカードがありましたが,価格は86万円以上しました。

NVIDIAのTeslaV100チップを使ったボードにいたっては,117万円以上の価格です。

このことから,4KディスプレイでX-Plane11を快適に動かすことは不可能だと考えました。

ディスプレイ2枚差しの可能性

少し前にグラフィックカードを2枚装備して描画性能を向上させるSLI/CrossFireという技術が発表されました。

Intelは,CPUのCorei5と7で公式のSLI対応を表明しています。

けれどもSLI/CrossFireは,描画性能向上技術であってVRAM増設技術ではありません

8GBVRAMのボードを2枚装着しても,使えるVRAMは増えません。

SLIは画面描画を自動的に分散処理して高速化する技術です。

SLIではメモリのミラーリングが行なわれるので,利用できるメモリ総量は8GB×2の16GBにはならず,8GBあるいはそれ未満となるのです。

X-Plane11でのSLI/CrossFireについての議論が,X-Plane.orgのフォーラムにあります。

X-PlaneではSLI/CrossFireはFPS向上に効果がない。”というのが定説でした。

Some applications benefit from SLI (the NVIDIA version of using dual video cards) and Crossfire (ATI’s version of the same), and some do not. X-Plane, typically...

しかし最近,SLIで描画性能が向上したとの書き込みがありました。

けれども,そのときに使用したCPUは,4K描画に対応してグラフィックカードへの信号転送能力を向上させた”Core i7 8700K”という超高性能・高電力消費CPUだったほか,高性能のグラフィックカードを使ったものでした。

まったくFS貧乏まっしぐらの世界です。

X-Plane.orgより引用

X-Plane11の開発コンセプト

「X-Planeは,ゲームではない。」という,開発元の記事があります。

What is X-Plane? X-Plane is the world’s most comprehensive and powerful flight simulator for personal computers, and it offers the most realistic flight model a...

X-Planeは,飛行技術の学習のために開発されたものであるというのです。

そのため,航空機の挙動や気象の影響などにCPU能力をたくさん使うという作りになっているのだそうです。

このことは,X-Plane11よりずっと前のバージョンでも語られていたことです。

X-Plane works by reading in the geometric shape of any aircraft and then figuring out how that aircraft will fly. It does this by an engineering process called ...

現在のX-Plane11は,ゲームユーザーむけにグラフィックスを強化しているので,ゲームという側面が注目されがちになります。

市場でたくさん使ってもらうために,本来の目的からすこしずれた部分であるグラフィックス性能を向上させたというところなのでしょうか。

まとめ

現在の私のコンピュータ性能では,4Kディスプレイは宝の持ち腐れになる可能性もあります。

まあ,FS2004を高解像度で使えるのですから,それはそれで価値はあるとは思います。

普段は,電子書籍の閲覧と文書やワークシートを使うときに広い高精細画面を使い,ゲームの時には,解像度を落として使うという使い方になるのでしょうか。


この記事は次の製品の動作スペックをもとに書いています。

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