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画集と写真集は紙書籍が一番

最近電子書籍が多数提供され便利になってきました。

自ら所有している書籍をスキャナーで取り込んで電子書籍化する,いわゆる「自炊」が話題になったことがあります。

かくいう私も,置き場がなくなってきた自分の蔵書を電子書籍化してきました。

しかしどうしても電子書籍化したくない本があるのです。

それが,画集と写真集です。


自炊という電子書籍化

蔵書が増えてくると,保管する本棚も数が増えてきます。

あまりに重量が増えると,家の床に負担をかけるので「なんとかしなさい」と嫁さんに言われていました。

本の背表紙をカットし,自分でスキャナーにかけ電子書籍化する「自炊」と呼ばれる作業をしました。

雑誌や,本は活字が主体なので電子化しても読むのに支障はありませんでした。

しかし,一度円山応挙の画集をスキャンしたときにがっかりすることになりました。

ディスプレイに表示したとき,元の絵の再現はほとんどできていなかったのです。

幸いにも円山応挙の画集は,数ページのパンフレットのようなものでした。

大きさはA4サイズでスキャナーにぎりぎり入る大きさだったのです。

最高解像度でスキャンしたのですが,表示された画像はいまいち満足いくものではありませんでした。

その理由は,ディスプレイの解像度だったのです。

「自炊」!


解像度の比較

表示した画集の質が低い原因は,高解像度でスキャンした画集データを表示させるためにはディスプレイの解像度が足りないというものでした。

では,最近の高解像度を特徴にしている高級(?)ディスプレイはどうなのかなと考え,解像度を調べてみることにしました。


印刷物の解像度

紙に印刷されたものが基準になるので,印刷物の解像度を調べました。

すると,印刷物は350dpi(dot per inch:1インチあたりのドット数)位の解像度がないとギザギザがわかるのだそうです。

印刷物の解像度について説明してくれている”速プリ”というサイトがあります。

格安で高品質、即日発送のポスター印刷屋です。制作例やに印刷に関する情報を掲載しています。

A4紙書籍の大きさは  14.3inch です。

ディスプレイにたとえて言えば,350dpiの14.3インチということになります。


パーソナルコンピューターのディスプレイ

カタログデーターから,パーソナルコンピュータのディスプレイの解像度を調べました。

価格によって解像度に違いがあるのですが,一例としてご覧ください。

ディスプレイの解像度 32inchWQHD(一例) 93dpi

ディスプレイの解像度 31.5inch 4K(一例)186dpi

Mac proの解像度 27inch 5K 217dpi (pbook.jpの独自計算による)

最高度の解像度をもつMac proでも,印刷物には及ばないんですね。


タブレット端末

retinaディスプレイは美しいといわれています。

私も,コミックを読む端末にiPad miniを使っていて不便を感じません。

自炊したコミックスも表示させています。

retinaディスプレイの解像度です。

iPad Pro   12.9inch 264dpi

iPad mini4 7.9inch 326dpi

iPad miniは,キャビネ版写真位の大きさです。
このくらいの大きさなら高精細画面が作れるのでしょう。


人の目の能力

人の目は,300dpi以上の解像度は判別出来ないそうです。

つまり,紙の印刷物は人の目の能力に合わせて作られているという訳なんですね。

電子機器のディスプレイは,高解像度になるよう改良が進んでいます。

iPad miniのretinaディスプレイのように,人の目の能力を超える物もできてきました。

しかし,大型のディスプレイは,まだそこまでは到達していません。

いずれは実現できるのでしょうが,アートの表示についての電子機器は,いまのところ元の作品を完全再現するには能力が少し不足しているということになります。

そして,いま最高解像度を求めようとしたら,たくさん費用がかかります。

“retina” Photo from flickr


電子データは目的に応じて使う

写真集や画集は本で

私は,写真集や画集の目的は,静かにゆったり芸術作品を楽しむ為の物だと考えます。

そして,すべての蔵書を電子化するのではなく,お気に入りの写真集や画集は,本として残しています。

数は,10数冊ですからたいした量ではありません。

しかしA3版の写真集があるので,横向きにするなど本棚に収納する時に苦労しています。


一枚の写真はミニタブレットや電子写真立てで

タブレットは画面が小さいのですが,写真閲覧ならOKです。

写真は保存性がいいので電子化しても,元の写真は残しておくのが良いと思います。

iPad Pro12.9inchならA4より少し小さい位まで表示できますから, 少し大きい位の写真まで電子化できますね。


アートの情報収集なら電子端末の独壇場です

Googleのサービスに”Google art culture”というものがあります。

写真や絵画などの芸術作品を手軽に学べるサービスです。

電子端末の画面は小さいのですが,イメージをつかむときや学習には便利です。

Google Arts & Culture では世界中のコレクションやストーリーを探索できます。

私は,「何でもかんでもコンピューターで」という考え方が嫌いです。

「電子書籍や自炊は,道具の一つと考え,時と場合に応じて最適な物を選んで使う」という話題でした。

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