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少し昔のPCインフラでも動かせる新しいFS

FSX以降のフライトシミュレータは,かなりのPCインフラを要求するものが多くなってきました。私のPCも約5年前に組み立てたものですが,FSXやX-Plane11でも快適に使うには工夫が必要になってきました。ネットで古いPCを使うときの心得というコラムを読み,そこで紹介されていた少し前に登場したAerofly FS 2というフライトシミュレータを購入しました。飛行環境に独特な制限のある製品ですが,結構重いと思われるシーナリーでも50FPSを下回ることがないすぐれものでした。


少し昔のPCでも快適に動かせる新しいフライトシミュレーター

FSX以降のフライトシミュレータは,かなりのPCインフラを要求するものが多くなってきました。

私のPCはFSXをなんとか快適に動かせるようにと約5年前に組み立てたものです。

けれども,FSXについてはシーナリー表示を普通レベルとしても30FPSがやっとこさで,羽田などは20を切る始末です。

またX-Plane11を使うには,いろんな工夫が必要です。

そろそろPCの更新時期かなと思い始めましたが,年金生活の身では資金が乏しい状況です。

そんなときFlightsim.comで私と同世代らしい方が「古いシステムについて」という内容のシリーズコラムを書きはじめておられました。

これを読んで,まさしく自分と同じ境遇で同じ考え方だなと思いました。

その方は「新しいハードを追いかけてもまた少したつと同じ不満を持つ状況になる。」,「フライトシムは,想像力を働かせて楽しむものだ。」と書かれています。

そしてこの方が古いPCインフラでも快適に動く,”Aerofly FS 2(AFS2)”というフライトシミュレータを紹介されていました。

たまたま,この製品がFlightsim.comで割引販売をされていたので,試してみることにしました。

AFS2は2016年に販売が始まっており,ファイルのタイムスタンプを見ると大きな改良が数回行われているようです。

飛行環境に独特な制限のある製品ですが,結構重いと思われるシーナリーでも50FPSを下回ることがない優れものでした。

購入してから数日の試用で,私が気がついた点を紹介いたします。

Aerofly FS 2フライトシミュレーターの私的概要

動作に要求されるPC仕様

この製品については,Flightsim.comストアの記事が,要求スペックをよくまとめています。

推奨スペックでもメインメモリ8GB,VRAM2GBと古いPCに優しい仕様です。

https://steamsale.me/g/31870bx/から引用

安価なダウンロード製品

この製品はDVD版でも販売されていますが,これは海外でも$69と結構値段が高いものです。

安価なのはダウンロード版のほかSteam版があります。

私が購入したのは割引されていたダウンロード版のほうです。

ダウンロード版は,7つの大きなZipファイルをダウンロードし,一つのフォルダー内に展開し,Setupプログラムでインストールします。

インストール時に,シリアル番号を入力するのですが,インストーラーが全画面に固定されて,しかもコピペができません

しかたがないので,メモを見ながら入力することになります。

このシムを収容したのは,X-Plane11用に用意した1TBのSSDでしたが,このシムは47GBを占めていました。

ダウンロードファイルより小さいのが意外で,デフォルトのX-Plane11と同じくらいの大きさです。

6つのファイルをインストール後に,更新プログラムをインストールします。

AFS2を起動し,表示されたメニューから”Check for Update”をクリックすると,新しい更新データがダウンロードされました。

Aerofly FS 2と他のFSとの違い

特徴については,aerofly.comのページに書かれていますから省略いたします。

シムの画面はすべて英語ですが,言語用ファイルがあるので日本語化できる可能性があります。

また,このページには製品に含まれていないマニュアルが公開されています。

このことは,製品のインストールドキュメントにも書かれていないので驚きでした。

htmlで書かれているので,ブラウザーの翻訳機能があれば日本語で読めます。

この製品の販売用の説明にない点について,私のPCで動いている他のFSと比較してご紹介します。

私的紹介と他のFSとの比較レビュー

フライトスクール

フライトスクールでは,一つの課程ごとに点数がつけられます。

私は,FS98時代にあったアドベンチャーを思い出しました。

ムービングマップ

ムービングマップは別ウインドウで表示されますが,航法施設の表示がいまいちで実用的ではありません。

この点は,他のFSの方が使いやすいと思います。

このシムをサポートしている外部プログラムはこの記事を書いている時点ではありません。

コックピットと画面情報

3Dコックピットしかありませんが,X-Plane11のようなプリセット機能はありません。

画面に表示されるフライト情報バーが装備されています。

表示非表示を切り替えられるフライト情報バーは,FS2004のミニパネルよりも格段に情報量が多く,単一画面だけでFSを楽しんでいるものにとっては好ましいものです。

画面には,設定で場所の名称を表示できます。

パネルと操縦装置

コックピットの装置のほとんどをホイールのついたマウスコントロールで動かすようになっているので,私のようなトラックボール使いには困った仕様になっています。

このシムを使うときだけマウスを使うことになります。

またコックピット画面モードにHUDがあり便利になっています。

FMS

FMSは高機能のものが実装済みです。

また進んだ副操縦士機能(リモートコントロール)があり,長距離飛行の際にPCの前から離れることができるようになっています。

AIトラフィック

AIトラフィックは実装されていません。

空港には,固定された飛行機が表示されることはありますが,まったく動きません。

自動車や船も表示されますが,動きません。

天候設定

雲や風の制御は大雑把な設定だけで,雨や雪はありません。

この点は,未完成であると制作会社が述べていて今後改良するとのことです。

フライト

フライトプラン作成は,内部実装の簡易なプランナーだけです。

このシムをサポートしている外部のフライトプランナーは,この記事を書いている時点ではありません。

また空港選択は,地図からマウスで選ぶようになっており,空港コードや名称で探すことができません。

この点は,使いづらいので改良してほしいものだと思います。

カメラ

飛行中のカメラ機能はかなりの機能のものが実装されているようですが,慣れていないので使いづらいと感じてしまいます。

また,シーナリー見学用の開発者用カメラツールを”Ctrl+F8”で起動することができます。

aerofly.comから引用

シーナリー

デフォルトで付属しているシーナリーは,アメリカ合衆国西南部だけです。

ダウンロード版に含まれている州は,カリフォルニア,ネバダ,ユタ,アリゾナ,コロラド(地形のみ)です。

しかもすべての空港が網羅されているわけではありません。

しかもすべての空港が網羅されているわけでなく,サンフランシスコにおいても一番大きいオークランド空港シーナリーが無かったりします。

けれどもバージョンアップで空港が追加されており,オークランド空港も2019年12月のバージョンアップで追加されました。

また動くシーナリーが全くないというわけではなく,風力発電の風車の羽が廻っていたりします。

地形表現に重点を置いているらしく,デフォルトで付属しているグランドキャニオンは圧巻です。

グランドキャニオン上空を飛行中です

日本を含む他の空域にも行けますが,大雑把な黒っぽい地形が表示されるだけです。

また,シーナリーはフォトシーナリーを基本にしています。

地上のオブジェクトは結構たくさん表示され,サンフランシスコ市のビル群やゴールデンゲートブリッジも細かく作られています。

ゴールデンゲートブリッジ

日時と季節設定

フォトシーナリーを基本にしているので,季節は春夏に固定され季節の変化を表現することはできません。

そして重要な点ですが日付の設定ができません

また時刻の設定は協定世界時(UTC)で行いますので,飛ぶ空域の時刻と協定世界時のずれを知っておかないと自分が望む時刻での飛行ができません。

協定世界時と各地のズレは,iPhoneの”世界時計”でも見ることができます。

ちなみにデフォルトのカリフォルニアでは,世界時と約17時間のズレがあります。

そこで正午ならTimeで17を指定すると昼間になります。

作成ツール

シーナリーと航空機作成のツールは,無料で公開されています。

しかしながら,X-Plane11のWEDとは大きく異なりコマンドラインで使う仕様になっているツールもあります。

また外部のコミュニティで,MSFSやX-PlaneのシーナリーからAFS2への変換を模索する動きがあります。

Graphics setting と FPS

これが最大の特徴ですが,最大FPSを制限する”Limit frame rate”設定が,”off,240,120,vsynk“の4つしかありません。

とりあえず240fpsにしておきました。

設定項目のうち下の二つを試してみましたが,”Vulkan(beta!)”と”on”のほうが,私の環境では少し綺麗な気がしました。

ただし,ベータ版と書いてあるとおり,フレームレートが一桁台に低下するシーナリーがあります。

そのときにOpenGLだと100台に復活するので,いまのところ使い分ける必要がありそうです。

さて,FPSを画面に表示するには”Ctrl+F1“を押します。

サンフランシスコ上空を飛んでみると,FPSを240制限にしていても私のPCでは100程度になります。

この100FPSが私のPCの限界ということなのでしょうが,このときの飛行機の動きはFS2004並の滑らかさです。

AFS2はAutogen機能もあるようですが,この”Limit frame rate”がシーナリーに与える効果については,いまのところ不明です。

AFS2が”高FPSを維持できるのは,他のFSにある機能を省略しているからではないか”との意見があるそうです。

これに反論している開発元の回答は次のようなものです。

“優れたパフォーマンスの理由は、ハードウェアリソースの効率的な使用、ボトルネックを認識し、それらを巧妙に回避することです。
独自にプログラミングし、サードパーティのライブラリに依存しなかったため、実行速度が速くなりました。また、速度を落とすレガシーコードもありません。”aerofly.comから引用

そして,今後追加される機能が整えばAFFS2の実力がわかると豪語?されています。

シーナリー

現在AFS2で使えるシーナリーは,フリーウェアもいくつかあるようですが,商品として販売されているものがほとんどです。

Aerosoftから販売されている代表的なものは都会のシーナリーであるニューヨーク,山のシーナリーであるスイス,海のシーナリーのフロリダ,アドベンチャーフライト用のルクラです。

そのほかOrbxからFS2004でおなじみのメイグス飛行場など単独の空港シーナリーも発売されています。

またOrbxのフリーウェアページでは,FSX,P3Dに加えてX-Plane11とAFS2用のいくつかの飛行場が公開されています。

なお別売のシーナリーでも,空港シーナリーではなく地形メッシュだけが含まれているだけのものがあり注意が必要です。

先に書いたようにフリーウェアのフォトシーナリーや空港もいくつかあります。

インストール方法が少し複雑なので,しっかり検証して別記事で説明いたします。

ATC

ATCは実装されていませんが,”Aerofly FS2 RC ATC”が外部プログラムとして提供されています。

外部プログラムで,ATCに加えてMeterの利用とダイナミックな天候変化ができるようになっています。

画面表示はあるものの当然ながら,ATC音声はすべてネイティブな英語です。

7日間の試用期間があり,本格的にATCを使うのであれば$29.95を投資するのもいいでしょう。

まとめ

季節感を大事にしている私にとって,動かしてみて季節固定のFSだったことは少しショックでした。

けれども,季節感あるVFRを楽しむためにはX-Plane11があるのですから,AFS2は限られたフォトリアルな空域で超快適なVFRを楽しむFSという位置づけができると思います。

これから,いろいろモジュールも追加されるようですし,アナウンスによると追加されてもFPSは低下しないらしいので,楽しみです。


蛇足ながら,割引されていたスイス,ニューヨーク,フロリダ,ルクラの4種類も続いて購入してしまいました。

アメリカ西南部だけでは我慢できなくなったからです(^^;

これらのシーナリーについて,特にルクラではインストールしただけでは表示できないという日本語環境独特の課題があったので別記事にて報告いたします。

Enjoy Flight!

ルクラ上空です

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